威風堂々ヴィンテージ
クリーム色の粗めのドイツ壁に、濃紺色でアーチ型のバルコニー。
南側の鹿ヶ谷通りから向かっていると、青空に律するその姿がまさに威風堂々としていました。立地も、哲学の道沿いでさらに、大文字を望む場所という、ここまでの要素を兼ね備えたヴィンテージマンション、ご存知の方も多い”シャトー銀閣”。
今回は2階のお部屋が、大幅リノベーションを経て賃貸募集がかかりました。
実は中を見させてもらったのは今回が初でしたが、圧巻の一言。かつてのまま残された装飾や建具と、新しく加わった要素が不思議と混ざり合い、ここにしかない空間が広がっています。まず、玄関から廊下部分は、当時のままの木目調の空間。廊下もワイドが900mm以上ありとても広いです。さらに、角がアールになっている備え付けの可愛い下駄箱が当時のまま残されていてこの部屋が時代を経ていることを教えてくれます。
廊下を抜けて、リビングに入ると、図面上は11帖のLDKと6帖の洋室に納戸のエリアですが、実際は部屋と部屋の区切りに、天井から床までいっぱいのガラスがはめ込まれているズドーンと視覚的に抜けています。さらに一面の壁は元の壁紙を剥がした後を白く塗装してあり、コンクリートのゴツゴツとした跡がいい感じに残っていて、床のフローリングも白木になっていて主張が強すぎず空間に馴染んでいます。照明は、ダクトレールを配置して、スポットライトを中心のライティングに。この空間の東側と西側に窓もあり、間取り以上に空間は広く感じます。
キッチンスペースは、当時のままのシステムキッチンが入っています。吊り戸のノブなど当時のデザインが愛らしかったり、エメラルドグリーン色の差し色が特徴的で、リノベされた空間の中ですが違和感なくいい味を出しています。壁に向かっていますが、L字になっているので使い勝手も良さそう。キッチンスペースの左側にはL字になった出窓があって、窓から山々の緑がのぞけます。
建具に関しては、基本は当時のままですが、ノブを新しいスクエア型のものに変えたり、日差しを和らげるカーテンは鉄筋を壁にうちつけたポールを使用したりと、細部までこだわりを感じます。
最後にこのマンションは銀閣寺道と鹿ヶ谷通が交差する、まさに銀閣寺の表参道。その交差点の真横に建っています。哲学の道の小川もマンションの真横を流れています。哲学の道沿いは、有名なGOSPELを始めとする洋館のカフェがいくつもあり、昼は観光客の賑わい、朝と夕方以降は閑静な住宅街になるというエリアです。
この建物と、この立地、早い者勝ちですね。
物件概要
種別 | マンション |
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