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古社に想いを乗せて

木下町のお家の改装計画について

このお家は旧東海道がすぐ近くに通っていて、裏手には神社があるというおもしろい場所に建っています。

裏手のお社は和田神社という名前で、社史によると境内にある銀杏の巨木は樹齢約650年で、この大銀杏には関ヶ原の戦いに敗れた石田

三成が京都に護送される途中につながれ小休止したという逸話が残されています。

和田神社の歴史はさらに深く、西暦650年頃に創祀されたと伝えられています。また古地図をみるとこのお家はもともと和田神社の境内

の一部だったようでした。

 

これは凄いことだと思いました。

家の2階から神社を臨むと、時折かすかに雅楽の音色、葉が擦れる音や夏には風鈴の音がきこえてきます。

その音と、このお家も昔は境内だったと言う歴史が、過去から現在になにかつながっているような、これから先も繋がっていくような感

覚にさせてくれました。

 

過去に想いを馳せながらも、「未来に向かって楽しく暮らしていこう。」このお家に住んでくださる方が、そういう気持ちになれるような

家をつくろう。

そういった思いで計画をスタートしました。

 

 

設計について

この建物を住みやすく改装するにあたって改善したかった基本的なことは主に2つありました。

①1階の天井高さが約2.1mと低かった点

②連棟町家によくみられる建物中央部分の暗い点

 

①は古い2階の床板をむき出しにして天井高を少しでも稼ぐことと、床高さを限界まで下げることで、

②は昔おくどさんだったであろう個所を吹抜けにして、採光窓を設置することで、解消を狙いました。

 

過去に想いを馳せながら物思いにふけられるようなしっとりした居場所をつくるために工夫したことは、

③余計な線を極力減らすこと

④歴史の感じ取れる箇所を残すことです。

その他にも⑤階段や水廻りなどの狭い構成部分を片側に寄せて木造建物の補強をしやすくし、もう片側に広い空間を確保して玄関から中

庭まで光や風が抜けるように計画ました。

 

①でめいっぱい下げた床と庭との高さ関係が通常の木造住宅と比べて少ないことが、意図せず庭屋さんの大塚さんの心に響き、自然の中

にそのまま入っていくような庭を提案して下さった時はびっくりしました。

③では大工の大八さんや西さん、建具製作して下さった梶浦さんと建具のフレームを消して風景がそのまま視界に入ってくることを目指

して何度も打合せや検証をしました。

④では大八さんに解体してもらいながら2人で興奮した竹小舞をどうやって残そうか、一度剥がしたかっこいい既存床板をどこに再利用

するかなど悩みました。

 

このように、各職人さんの熱意やお教えて頂いたことで計画が度々変更になっています。

設計する立場として、何を壊して何を残すのかどんなものを作ってどういった納め方をしてどんな仕上げにするのかを決める役割にあり

ましたが、今回は「こうしたいけどどう思います?」

と各職人さんたちに意見を出してもらいながら一緒に決める事がありました。

その場をつくる事も今回は設計の大きな役割だったように思います。

 

ご紹介したいことはたくさんありますが、詳細については現地をぜひ見て頂きながら楽しくおしゃべりできたら嬉しいなと思います。

 

立地についてもとても魅力的です。

京都市内までは電車、車共に40分前後と行きやすく、大阪駅までは電車で家から1時間5分ほどと、十分通勤圏内です。

琵琶湖まで徒歩4分で、プリンスホテル方面・膳所城跡方面どちらに歩いてもめちゃくちゃ気分がいいです。

最近由美浜にたねやさんが出来ましたね。

犬を飼っていたら散歩に連れていきたいなぁと思えます。

近江大橋を渡るとすぐにイオンモールがありますし、大津の中心街にも近いので市役所や病院などの必要な施設や、図書館・美術館・

運動公園・音楽ホール・博物館などの文化施設へも行きやすいです。

 

周辺環境もあわせてとても良いお家になったと思います。

ぜひ一度現地に遊びに来てください。

どうぞ宜しくお願い致します。

 

物件概要

種別 一戸建て
建物名称 大津市木下町 中古テラスハウス
所在地 滋賀県大津市木下町
リノベーション内容 2025年11月 フルリノベーション完了。
屋根一部補修、床・壁・天井やり替え、外壁一部左官補修、外壁塗装、キッチン・風呂・洗面・トイレ新設、給排水設備・電気・ガス配線配管やり替え、造園工事、一部木建具新調、防蟻工事、補強工事
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